内断熱か外断熱か、それとも?

2018/02/16(金)

柱そのものは断熱なのか

壁に断熱を施す場合、これまでの日本では内断熱(充填断熱)が主流でした。内断熱では、柱と柱の間にグラスウールなどを充填して熱の出入りをガードするのですが、実は「柱そのもの」にはなにもしていません。

すると、素朴な疑問がうかびます。「柱自体も熱をガードしてくれているのか?」、それとも「柱自体が熱を伝えてしまうのではないか?」ということです。

「鉄」や「コンクリート」に比べると、「木材」がはるかに熱を伝えにくいのは事実です。木材の熱の伝わりやすさを1とすると、コンクリートは10倍、鉄は300倍も熱を伝えてしまいます。ですから、今までは「木の柱=断熱」と扱ってもそれほど問題はなかったのです。

しかし、高気密・高断熱はあたりまえ、ZEHなど住宅に期待するエコ性能が高まってきた現在では、「木の柱=ヒートブリッジ(熱を建物内外に伝えてしまうもの)」、という見方をされるようになってきました。

ですから内断熱だけでは、断熱がとぎれる場所(断熱欠損)が生じてしまうのです。

これからの主流は「W断熱」

しかし、内断熱はだめなのか、というとそうではありません。むしろ今までつちかってきた内断熱を土台に、付加断熱として外断熱も採用するケースが増えてきています。内断熱が良いか、外断熱が良いかではなく、両方を足し算して断熱性能をアップさせるのが効果的なのです。

内断熱+外断熱=「W断熱」、これがこれからの日本の標準になっていくでしょう。

 

そして実は、アメリカやドイツでは内断熱と外断熱の併用はすでに一般的になっており、法律によって義務化されている地域もあるほどです。さらにいうと、断熱工法における課題や問題点も、欧米の方が先に直面し解決策を講じているため、日本も参考にすべきでしょう。

 

詳しくはまた別記事にて、お伝えしていきます。