EPS断熱ボードの透湿性について

2018/12/11(火)

「オメガボードに透湿性はあるのですか?」

オメガジャパンの岡本です。

ときどきこんな質問をされると、つい困惑する自分がいます。

なぜなら、相手がどちらを求めているかを考えてしまうからです。
実はどちらでも答えられてしまいます。

なんだそりゃ、いいかげんだなあ。と思うかもしれませんが、もう少しお付き合いください。

 

EPSは透湿しない

オメガジャパンはこちらの見解です。

オメガボード(断熱ボード)の透湿抵抗は0.0144㎡・s・Pa/ngです。

これは試験センターに依頼して測った実測値です。

この数値ですと、特別な分圧差が生じない限り、つまり通常の生活をしている上では水蒸気を通しません。つまり「透湿しない」ということになります。

もともとEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)という素材の性質上も「非常に透湿しにくい」のが実際です。

例えば、発泡スチロール協会が運営するEPS断熱建材総合サイトには、こんな表記と図があります。

「透湿性」・・・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材は、湿気の透過に対して極めて優れた遮蔽性を有しています。

 

上記画像はこちらから引用しています。

EPSは透湿する

一部メーカーはEPSでも透湿すると言っているのですが、、、

「透湿する」→「湿気を逃がす」→「内部結露の防止」というステレオタイプの方には安心できる情報なのかもしれません。

見せ方が重要です。通常生活では、ほとんど透湿しないのですから、ちょっと極端にしてあげればわかりやすい。例えば、ボードの片方に強めの圧をかけてあげる。そうすると水蒸気がスムーズに通過してくれます。

そういう結果をもとに「この素材は透湿しますよ」と伝えるのです。

おそらくオメガボードにも強い圧をかければ「透湿する」結果は得られるでしょう。

 

真実はどこに?

ちょっといじわるな書き方をしてきましたが、お許しください。

オメガボードはEPSでできているため、通常の言い方をすればやはり「透湿しにくい素材」なのです。(私はいつもそうお伝えしています)

ただ、オメガボードの場合は、排湿層や相じゃくりなど、ボード形状の工夫により湿気を排出できるようになっています。

 

ベタ張りのボードであれば、単独の透湿性能よりも、ボード内側や外側の部材の透湿率との関係の方がより重要だといえます。

そして、断熱ボードが透湿しやすい素材だったとしたら、逆にどんな不具合の可能性が高まってしまうのか。これについては別の機会にお話したいと思います。